12月31日深夜、もうすぐ新年を迎えようとしていた時のこと。ある男が東京・丸の内署へと出頭した。
男の名は平田信(46)、95年に当時目黒公証役場事務長を務めていた仮谷清志さんを拉致した主犯格として、警視庁から特別手配されていた。
指名手配から逮捕まで実に16年、逃走劇は幕を閉じた。当時小学生だった私も、この事件のことは鮮明に覚えている。
平田容疑者は95年2月、目黒公証役場事務長・仮谷清志さんが東京・品川で拉致された際、現場で見張り役を務めていた。
ほかの信者らが仮谷さんをレンタカーのワゴン車に押し込めた後、近くにあった乗用車で逃走。
そして仮谷さんの遺体を山梨県上九一色村に当時存在した教団施設で焼却した件にも関わっているとされている。
「オウム真理教」=得体の知れない組織。ニュースでも度々報じられる異様な教団内の光景。
空中浮遊する麻原彰晃、ヘッドギアを身に着けて小刻みに震える信者。
そしてクラスの男子が面白半分に歌っていた「尊師マーチ」は、不謹慎だとされ度々先生から怒られながらも脳裏からそのリズムは離れなかった。
同じ日本で起こったことでありながら、まるで遠い世界のように感じていた。
今にして振り返ればまるで、北朝鮮の報道を彷彿とさせる。徹底的な洗脳、抑圧される信者が北朝鮮国民とシンクロしているように思えるのだ。
オウム真理教のトップであった麻原彰晃はもういない。平田容疑者に指示をしていた指導者はもういないのだ。
16年の逃走劇を経て、彼は疲れ果てたのだろうか。新年を迎える寸前に、なぜ出頭する気になったのか。
それは彼本人にしか知りようがない。今後、取り調べが進むにつれて明らかになっていくこともあるだろう。
これで、残る特別手配容疑者は高橋克也(53)、菊地直子(40)の2名を残すのみとなった。
気になるのは、平田容疑者が仙台へ潜伏していた96年、女性信者と共にいたらしいことが判明している。
しかし、それ以降は彼女と共に行方をくらまし、足取りはつかめなかった。
彼女は平田容疑者の逮捕に何を思い、そして今どこにいるのだろう。
過去の逃亡犯では、整形を繰り返して逃亡を続けた福田和子や、記憶に新しいのは市原達也容疑者である。
市原達也容疑者に至っては、眼や、眉毛を変えるだけで人の雰囲気は全く変わるものだ。と感心すらした。
私は最近、アートメイクを東京で探しているのだが、眉毛ひとつで雰囲気が非常に変わってしまうので、腕のいい所を非常に真剣に探している。
どこかいい所はないだろうか・・・。
